鞆の浦・さくらホーム
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年齢を重ねても、障がいがあっても、
まちの一員として暮らしていける。
強さも弱さも全部ひっくるめた、ありのままのあなたで
持ちつ持たれつで生きていける。
そんな「心のバリアフリー」が根づいたまちは、
わたしたちみんなにとって生きやすい場所。
そう思いませんか?
さくらホームはそう信じて、この鞆のまちで歩み続けてきました。

専門職だけではできないことがたくさんあるから、
わたしたちはケアをまちにひらきます。
まちの力を信じます。
弱さやハンディをもった人を排除せず、日常の一部として受け入れて、
一緒に笑い合ったり、できる範囲で手を差し伸べたり、
時には喧嘩もしたり。
そんな「ふつう」の人間関係を続けることが、まちぐるみケアの第一歩。
わたしたちにとって、福祉は「まちづくり」なのだと思います。

ここでなら、大人も、子どもも、居場所がある。
生きづらさや悩みも、乗り越えていける。
そう思える空気が、このまち固有の文化になるまで、
わたしたちはこれからもつながりを耕し続けます。

ご年配の方々と子どもたちの交流
子ども

鞆の浦・さくらホームについて

mission

年齢を重ねても
障がいがあっても
居場所となるまちづくり

瀬戸内海に面する小さな港町、広島県福山市鞆町に2004年4月に開所しました。地域密着型の高齢者介護事業や放課後等デイサービス、就労継続支援B型事業所などを展開しています。

特徴

1. 半径400m以内に5つの福祉拠点

24時間365日、利用者さんの生活をフォローするため、生活区域半径400m以内に、介護・福祉の5つの拠点事業所を配置しています。これにより、利用者や地域の方々、どのご自宅からも歩いてさくらホームに行くことができます。

介護・福祉の5つの拠点事業所

2. 「その人らしさ」を妥協しない

高齢者介護事業から始まったさくらホーム。年齢を重ねてもこれまで通りの暮らしを継続できるよう、仲の良い人や日課など「その人らしさ」を十分に知り、守るケアをしてきました。障害福祉事業でも同様の精神で、本人の個性・やりたいことを尊重する支援を実践しています。

高齢者介護

3. まちと、住民とともに

身近な人に排除されないという安心感は、生きやすさに直結する。そんなまちにしたいから、職員は利用者さんと外へ出ます。自然体で、丁寧に関わる姿を地域の方は見てくれています。まちとの接点が積み重なる度、住民とのつながりは広がっていきました。ひとりひとりが暮らしやすいと感じられるまちを、住民と共につくるー。それこそが、わたしたちにとっての「福祉」です。

職員と利用者さん

事業所案内

有限会社親和が運営する「さくらホーム」は福山市鞆町と兵庫県相生市の2エリアで、介護・福祉事業を展開しています。

1 地域密着介護事業

さくらホームを利用するお年寄りの根底にあるのは、「慣れ親しんだまち、自宅での暮らし続けたい」と願い。「訪問」「通い」「泊まり」を組み合わせたサービスを中心に、「その人らしい」生活を守ります。

  1. 鞆の浦・さくらホーム

    グループホーム/地域密着型デイサービス/居宅介護支援事業所/小規模多機能型居宅介護(サテライト)

  2. さくらホーム・原の家

    看護小規模多機能型居宅介護/訪問看護ステーション

  3. 鞆の浦・さくら荘 いくちゃん家

    小規模多機能型居宅介護(サテライト)

  4. さくらホーム・おおの家(兵庫県相生市)

    看護小規模多機能型居宅介護/デイサービス/居宅介護支援事業所/高齢者住宅「もくれんの家」

鞆の浦・さくらホーム
鞆の浦・さくらホーム
さくらホーム・原の家
さくらホーム・原の家

2 高校生以下のサポート事業

閉所となった保育所を間借りし、放課後等デイサービスを運営しています。「遊び」を通じて自信を育むべく、海と山、まち全体フィールドに、子どもも大人も全力で遊びます。同じ建物内では町民がNPO法人を運営。自然と交流が生まれる環境です。

  1. さくらんぼ、さくらんぼ星の家

    放課後等デイサービス/児童発達支援

放課後等デイサービス事業所さくらんぼ

3 成人向けサポート事業

鞆中心部でカフェ「スープとおにぎり クランク」を運営。障がいや生きづらさを抱える方の働く場でもあります。裏手の公園は鞆こども園、鞆の津ミュージアムと隣接。敷地内には駄菓子屋もあり、放課後は常連客の子どもたちの姿が。

  1. クランク

    就労継続支援B型事業所/相談支援事業所

スープとおにぎり クランク
スープとおにぎり クランク

4 お宿と集いの場

バリアフリーのユニバーサルルームを備えた、誰でも泊まれるやさしいお宿。築90年の古民家を改装し、運営しています。「集いの場」として、共有スペースは近隣町内会のサロンの会場やワークスペースとしても活用いただいています。

  1. 燧治(ひうちや)

燧治
燧治

ごあいさつ

代表取締役社長 羽田 知世
代表取締役社長
羽田 知世

共に生きる、鞆に生きる。
これからも。

2004年に母が立ち上げた「鞆の浦・さくらホーム」。その代表を、開所20周年に当たる2024年4月に引き継ぎました。
さくらホームのこれまでの歩みは、「ケアをまちにひらく」という挑戦の連続であり、それは今も続いています。ご高齢の方々の介護だけでなく、障がいのある方々が働いて自立できる環境を整えたり、子育てをみんなで応援したり。なんであれ、困りごとを抱えた人を放っておかないで、専門職も地域住民もみんなでちょっとずつ気にかける。「ひとりじゃないよ」と見守り、寄り添う。そんな空気や関係性をまちにつくることが、わたしたちの役割だと思います。

最近は、「鞆っておもしろい」「この町で暮らしたい」と言ってくださる人が増え、これまでは見られなかったつながりから、新たな風が吹き始めているのを感じています。さくらホームにもまた、多様なバックグラウンドをもつ仲間が集まり、チームとしての厚みを増しています。

少子化や人口減少といった社会課題にいち早く直面してきた鞆のまち。これからも時代とともに、さまざまな変化の波がわたしたちを見舞うでしょう。それでもこのまちが、みんなの大切な居場所であり続けられるように、仲間と一緒に悩みながら、楽しみながら、一歩一歩、前へ進んでいきたいと思います。

Profile

鞆町生まれ。母の影響でリハビリ職を志し、2006年に作業療法士免許を取得。約4年間、岡山県内の病院に勤務したのち、ノーマライゼーションの本場デンマークにて1年間ワーキングホリデーを経験し、鞆に帰郷。2011年に「さくらホーム」に入職してからは、介護の現場で経験を重ねる一方で、「鞆の浦まちづくり塾」などの活動を通して、地域の魅力発信や、関係人口の増加にも取り組む。2024年4月に代表取締役社長に就任。

代表取締役会長 羽田 冨美江
代表取締役会長
羽田 冨美江

あたりまえの日常を守る、
地域の力を信じて。

「鞆の浦・さくらホーム」の開設以来、大切にしてきたのは「地域住民の支える力と、専門職の支える力をつなぐ」ということでした。ともすれば、地域から切り離されてしまいがちだったケアを、再び地域に戻そう。ここでいうケアとは、高齢者介護だけに限った話ではなく、障がいのある方々も、子育て家族も、誰もが住みやすいまちをつくるためのケアです。わたしたちにとって、福祉とは、まちづくりだったのです。

わたしたちがめざすのは、その人のあたりまえの暮らしを守ること。一人ひとりが地域の中での役割や人間関係を持った、かけがえない存在だと認め合うことから、わたしたちのケアは始まります。「誰もが支えもし、支えられもする」という地域共生の精神が根づいたまち。年齢を重ねても、障がいがあっても、「ここでなら自分らしく暮らしていける」と思えるまち。そんな理想に向かって、私たちは「まちの底力」を信じながら住民の方々と一緒に歩んできました。

そうやって耕してきた土壌のうえに、いま次世代を担う人たちが集まり、次につながる種を植えてくれています。「ケアする心を、まちの文化に」。地域を真ん中に置いた鞆のまちの取り組みが、これからの日本のヒントになればと願わずにはいられません。

Profile

兵庫県生まれ。結婚を機に鞆に移り住み、理学療法士として病院に勤務。その後、約10年間にわたって義父の介護を経験する中で、鞆でノーマライゼーションを実現したいとの思いを抱き、ボランティアで地域活動に関わり始める。2004年「鞆の浦・さくらホーム」を開所。地域共生をめざし、高齢者福祉のみならず、障がい者就労支援や子どもの居場所づくりにも事業の幅を広げてきた。2024年4月に代表取締役会長に就任。著書に「超高齢社会の介護はおもしろい!」(2019年ブリコラージュ刊)がある。

会社概要

会社名称 有限会社親和
事業内容 高齢者介護事業、放課後等デイサービス、
就労支援事業、お宿と集いの場燧治ーひうちやー
設立 2003年
代表者 羽田 知世
本部所在地 〒720-0201 広島県福山市鞆町鞆552
TEL 084-982-4110
FAX 084-982-4109

本部事務所へのアクセス
JR山陽本線福山駅より鞆鉄バス(所要時間30分)「鞆の浦」バス停下車 徒歩3分